FTAAPとは?

FTAAP(エフタープ)とは「アジア太平洋自由貿易圏」と呼ばれ、FTAAPのもとになっているのはアジア太平洋経済協力会議(APEC)という組織。
日本をはじめ、このAPECに加盟している国々を一大自由貿易圏としたのがFTAAPとなっています。FTAAPの参加国は全21カ国。アメリカ、日本、中国、韓国、ロシアの他、以下の国々も参加しています。

アメリカ、日本、中国、韓国、ロシア以外のFTAAP参加国

オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、
フィリピン、シンガポール、タイ、香港、台北、メキシコ、パプアニューギニア、チリ、ペルー

FTAAP(エフタープ)


現在TPP交渉もうやむやな感じになっていますが、最近では「FTAAP」という新しいキーワードもよく聞くようになりましたよね。このFTAAPとはTPPと何が違うのか?どういった意味のキーワードなのか、あなたはご存知でしょうか?
まずはFTAAP、エフタープの意味から解説します。

FTAAPとは、「アジア太平洋自由貿易圏」を意味します。簡潔に言うと、APEC地域の関税や貿易の制限を取り除き、経済においての連携強化を目指す構想なのです。つまり、TPPをより発展させたようなイメージでしょうか。APECでは貿易投資自由化の長期の目標として、「ボゴール目標」を1994年のインドネシア首脳会議にて合意しています。ボゴールとはインドネシアの大統領宮殿のある都市の名で、目標の概要はオーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、アメリカといった先進国は遅くとも2010年まで、チリや中国、香港、韓国、マレーシア、ペルー、チャイニーズ・台北、シンガポール、メキシコといった途上国は遅くとも2020年までに、自由で開かれた貿易、そして投資を実現する、といったものです。2006年のAPEC首脳会議ではFTAAP構想に関する研究の開始が合意され、現在TPPを支持しているアメリカも自らが排除された大経済圏が構築されないように積極的に支持したといわれています。
そして現在、FTAAPの主導権を握ろうとしているのは中国です。巨大国家中国の復権はそう遅い未来の話ではないのかもしれませんね。

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